主な踊りの種類

◆ハライ Halay / バー Bar
高潔さと男らしさ、団結、愛情を表す踊り。
踊りが踊られるのは祝い事（結婚式、婚約、割礼など）や兵役出立式、休日など、特別な日。ナイフや棒、ハンカチ、剣と盾など、物を手にして踊ることが多い。

◇代表的な踊り
Harkuşta（Halkuşta） --- 2列になり、ステップを踏みながら自分の手を打ったり相手の手をハイタッチのように打ったりを繰り返す、かなり陽気な雰囲気の踊り。手の動きや、いつ手を打つかなどで様々な種類に別れている。スィイルト、ヴァン、ディヤルバクル、ムシュ、マラティヤでも踊られる。

その他： Adley / Bolağ / Botane / Çarşıda atlas / Delilo(Dello) / Dokuz Ayak / Garzana / Güvenk(Gövenk) / Meyroki / Nare / Pappuri(Pappori) / Timurağa(Temirağa) Tiringo

踊りについて

使われる楽器

◆ダヴル Davul ／ ズルナ Zurna
村などではDef（タンバリン）も使われる。

楽器について

衣装

◆女性は独身か/既婚か/婚約者がいるか/金持ちかが服装からわかるようになっている。
頭にフェズまたはKofi（フェズのようなもので、刺繍がしてあり、布が巻かれている）を乗せ、Merheme （Leçek/Laçik）と呼ばれる白い布で全体を覆う。Puşuを巻いて押さえる（地域によっては複数巻く）。
ベルベットやサテンで出来たFistan（長袖・長ワンピース）の上から前面が開いたCepken（Yelek：ベスト)を羽織り、Şalvarを履く。Kuşak（腰帯）はウール製で右腰に三角形に畳んで垂らすものと、腰に巻くものと2枚使う。銀製またはPalaskaと呼ばれる厚手の革製のベルトをすることもあり、その場合Fistanが床に着くのを防ぐためと、下の衣服を見せるために前端をこの下で留める。
自分の感情を表す様々な色を使った手織り（手編み）のウールの靴下を着用し、Harikと呼ばれる上部が手織りウール、底が麦藁で出来た靴または、Çarık（革サンダル）を履く。

◆男性は 頭にPuşi(Poşu：大きめのスカーフ） 又は Egal(Agal：ウール織物 / Kefiye）を巻く（Kefiyeの場合は端を巻き込み両側に垂らす）。
Cellahiという袖をまくるための布の付いたİşlik(長そで・衿なしシャツ)を着、Yelek（ベスト）を羽織ってからGejと呼ばれるモヘアの毛織のŞapik（前面開きの上着）とお揃いのŞal（かかとまである長さのワイドズボン）を着る。この2つはボーダーのものが多い。Kuşak（腰帯）を三角に結ぶ。
靴下を履き、Harikまたは水牛革のÇarık（革サンダル）を履く。昔はPoçukと呼ばれる簡単に履ける靴も使われていた。
Şalとフリンジ付きのKuşakは儀礼的なもの、踊り用のものであり、日常的に使うものではない。

衣装について